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8月10日 鳥と人との共生の日

鳥と人との共生の日

 8月10日は鳥と人との共生の日。鳥を傷つけることなく防鳥対策を行い、鳥と人との生活スペースに境界線を作り共生することを目的に、鳥害対策総合コンサルタント会社・株式会社フジナガが制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、(8)(10)」の語呂合わせから、8月10日とした。

 日増しに高まりを見せる環境保全への社会的要請。自然下の鳥を対象とする鳥害対策も同様に、より環境に優しい対策が求められている。「鳥と人との共生」をテーマにするフジナガでは、20年前より、防鳥効果のみではなく鳥の生態系に悪影響を与えない製品開発・施工に取り組んできた。時代をリードするフジナガならではの鳥害対策。人と鳥、双方とって居心地の良い次世代環境を実現していく。

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 害鳥とは、農業や林業、水産業などの生産活動、または人々の生活環境に損害を与える鳥類を指します。これらの鳥類は、食物の捜索や生息地の変化に伴って、人間の生活空間に侵入し、農作物や魚介類を食害したり、建物や施設に被害を与えることがあります。

 農業分野では、稲や果樹、野菜などが害鳥による食害の対象となります。特に収穫期には、ムクドリやヒヨドリ、スズメなどの鳥類が集団で襲来し、大きな被害をもたらすことがあります。これらの鳥類は、一方で農業害虫を捕食する益鳥としての側面も持ち合わせていますが、農作物に与える損害が顕著な場合、害鳥として認識されることが多いです。

 水産業においても、カワウやサギなどの魚食性の鳥類が養魚場で飼育されている魚を捕食することによる被害が問題となっています。これらの鳥類は、自然の河川や湖沼でも野生の魚を捕食しますが、養殖された魚が容易な獲物となり、養魚場にとって大きな損害をもたらすことがあります。

 人間の生活環境においては、鳥の糞による公衆衛生上の問題や、建物への損害などが発生します。特にカラスのように賢く、人間の生活に密接に関わる鳥類は、ゴミをあさる行為によって環境を汚染したり、人間との衝突を引き起こすことがあります。

 害鳥対策としては、物理的な防鳥ネットの設置や、鳥を遠ざけるための装置を使用する方法、または生ゴミなどの餌源を減らすことによる予防策があります。しかし、これらの対策にも限界があり、地域住民や関係者間での協力や、生態系を損なわない持続可能な方法での対応が求められます。さらに、鳥類は自然界の重要な一員であり、彼らの生息環境を守りつつ人間と共存する方法を模索することが、長期的な解決に繋がるでしょう。

記念日とかいろいろ