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11月1日 紅茶の日

 11月1日は紅茶の日。1791年(寛政3年)11月1日、大黒屋光太夫がロシアのエカテリーナ2世から茶会に招かれ、日本人として初めて外国での正式な茶会で紅茶を飲んだとされることから、日本紅茶協会が制定した。

紅茶の豆知識

紅茶の日
引用元:日本紅茶協会

 紅茶は仕上げの工程で(ふるい)にかけられ、形状と大きさによって区分される。これを紅茶の等級と呼ぶ。

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 紅茶はその製造法における酸化発酵が特徴的な飲料であり、そのプロセスによって緑色の茶葉が褐色へと変化し、香りや味わいに深みを増します。この変化は、紅茶の豊かな花や果物を思わせる華やかな香りと、味わいの複雑さを生み出す要因となっています。紅茶の製造過程での完全な発酵は、茶葉の酸化酵素が完全に働くことを意味し、このプロセスを通じて紅茶独特の赤褐色の水色が生まれます。

 紅茶の起源は、中国福建省にあるとされ、初めてヨーロッパに紹介された際は緑茶が主流でしたが、イギリスでの消費者の好みに応じて、より酸化発酵を強くした武夷茶が好まれるようになりました。これが進化し、イギリス人の好みに合わせてさらに発酵を進めた結果、現在の紅茶が生まれました。

 日本への紅茶の導入は明治20年(1887年)に遡り、初めての輸入はたったの100kgでしたが、それ以降、紅茶は日本でも広く受け入れられるようになりました。特に、輸入自由化後の1971年以降、紅茶はティーバッグの導入や缶入り紅茶ドリンクの開発によって消費が増加し、多くの人々に親しまれるようになりました。

 紅茶は、その飲み方も多岐にわたります。例えば、ミルクティー、レモンティー、アイスティーなど、様々な方法で楽しむことができます。また、アフタヌーンティーのような文化的な飲み方もあり、紅茶を楽しむことは、単なる飲料を楽しむ以上の意味を持つことが多いです。紅茶の世界はその深さと広がりにおいて、多くの人々にとって探求の対象となっています。

紅茶の等級

  • オレンジ・ペコー(OP):茶の枝の尖端部分から2番目にある葉。一般的に、細かい針状の長い葉で、葉肉は薄い。茶葉の長さは10mm程度。柑橘類のオレンジは関係ない。
  • ブロークン・オレンジ・ペコー(BOP):オレンジペコを2~3ミリ程度にカットしたもの。最も多く流通しており、ティーバッグによく使われている。色も香りも強いお茶になる。
  • ブロークン・オレンジ・ペコー・ファニングス(BOPF):BOPを篩いにかけたときに落ちる1~2mmくらいの茶葉。 BOPより香りも水色も濃く出るので上級品のティーバッグに使われることが多い。
  • ダスト(D):1mm以下の粉状の茶葉。浸出が早く、ティーバッグなどに使われている。

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