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3月25日 奴隷及び大西洋間奴隷貿易犠牲者追悼国際デー

 3月25日は奴隷及び大西洋間奴隷貿易犠牲者追悼国際デー。大西洋横断奴隷貿易廃止200周年の記念日として、2007年に国際連合が制定した。
 英語名は、"International Day of Remembrance of the Victims of Slavery and the Transatlantic Slave Trade"。

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 International Day of Remembrance of the Victims of Slavery and the Transatlantic Slave Trade(奴隷制度と大西洋奴隷貿易の犠牲者を追悼する国際デー)は、毎年3月25日に祝われています。2007年に国連総会によって制定されたこの記念日は、奴隷制度と大西洋奴隷貿易による1500万人以上の犠牲者を追悼し、この歴史的な悲劇に対する認識を高めることを目的としています。

 この記念日の重要性は、奴隷制度と大西洋奴隷貿易が持続的な影響を及ぼしている歴史的な事実に光を当て、現在の人種差別や不平等、社会的不公平に対する理解を深めることにあります。また、被害者たちの苦難と勇気を称えるとともに、人権侵害や人道に対する犯罪が二度と繰り返されないようにすることを目指しています。

 この記念日の目標は、奴隷制度と大西洋奴隷貿易の犠牲者たちの記憶を称えること、歴史的事実を教育や文化活動を通じて伝えること、そして人権や社会正義のために立ち上がることです。これにより、現在の世代が過去の過ちから学び、より平等で公平な社会の構築に向けて取り組むことが期待されています。

 推奨される取り組みには、教育プログラムや啓発活動の実施、歴史的な遺跡や博物館を通じた歴史の保存、研究や出版物の支援、そして奴隷制度や大西洋奴隷貿易の犠牲者たちを追悼するイベントやセレモニーの開催が含まれています。

大西洋奴隷貿易とは

 15世紀末から19世紀前半まで行われていたヨーロッパ人によるアフリカ人奴隷貿易のこと。1441年、ポルトガル人が西サハラ海岸で拉致したアフリカ人男女をポルトガルのエンリケ航海王子に献上したことに始まり、1452年、ローマ教皇がポルトガル人に異教徒を永遠の奴隷にする許可を与えて、非キリスト教圏の侵略を正当化した。奴隷として拉致されたアフリカ人は900万~1200万人と言われている。その後、1807年にイギリスが奴隷貿易を禁止、他の国々もそれに続いて奴隷制度を廃止していった。

記念日とかいろいろ

国際デー