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11月11日 鏡の日

 11月11日は鏡の日全日本鏡連合会が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、11と11は左右対称であり、漢字で裏返しても同じになる鏡文字であるという理由から、11月11日とした。

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 鏡は、物体の像を反射して見せる器具で、古代から様々な文化や科学技術において重要な役割を担ってきました。主にガラスや金属などの滑らかな表面によって光を反射し、見る者に対象の像を映し出します。この反射は主に鏡反射として知られ、光が滑らかな面から反射することで、鮮明な像を形成します。

 鏡はその使用目的によって多様な形状や種類に分類されます。平面鏡は最も一般的な形で、正面からの像を反映しますが、立体の側面は映し出せません。これに対し、球面鏡は曲がった鏡面を持ち、凹面鏡と凸面鏡の二つの形があります。凹面鏡は像を拡大して映すことができ、凸面鏡は広い範囲を映すことができるため、交通の安全ミラーや監視用ミラーとして利用されます。

 鏡の技術は古代から進化しており、初期には石や金属を磨いたものが使用されていました。特に金属鏡は古代エジプトや中国で高く評価され、美術品としても価値がありました。現代では、裏面に金属蒸着層を施したガラス鏡が一般的で、これにより鮮明で歪みの少ない反射が可能となっています。

 鏡は日常生活での用途のみならず、科学や工業、芸術の分野でも広く使用されています。光学機器では精密な反射が求められるため、高度に磨かれた特殊な鏡が使われており、天文学では巨大な望遠鏡の鏡面として、また医療分野では内視鏡の技術に欠かせない要素として利用されています。

 このように鏡は、ただ自分を映し出すための単純な道具から、科学技術や芸術の表現ツールとして、また安全やセキュリティを確保するための重要な装置として、人々の生活や文化に深く根付いているのです。

記念日とかいろいろ

11月11日の記念日