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~今日は何の日?~

11月11日 西陣の日

 11月11日は西陣の日。西陣の礎を築いた先人たちを称え感謝する日として、西陣の日事業協会が制定した。

 日付は、応仁の乱がこの日に実質的な終わりを告げて京都に平和が戻り、「西陣」の名が生まれる契機になったという理由から、11月11日とした。

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 西陣は、京都市上京区から北区にかけて広がる地域で、特に西陣織として知られる高級絹織物の産地として名高いです。行政区域としての「西陣」は存在しませんが、この地域はその歴史的背景と織物産業によって広く認知されています。

 織物の製造は京都で5世紀から行われており、平安時代には現在の西陣南側にあたる地域に織物職人が集まっていました。これらの職人は「大舎人の綾」「大宮の絹」など、当時から高品質で美しい織物を生産していたことで知られています。これらの織物は、寺社の装飾などにも使用され、日本の伝統的な美意識を形作るのに一役買っています。

 西陣の名称の由来は、応仁の乱の際、西軍の総大将である山名宗全がこの地に陣を構えたことによるものです。この歴史的な背景が地名として残り、後にこの地で発展した織物産業にもその名を与えることになりました。

 現在の西陣は、その伝統的な技術を守りつつも新しい技術を取り入れ、世界中にその品質の高さを認められています。織物以外にも、西陣は京都の文化や歴史を色濃く反映した地域として、多くの観光客にも愛されています。伝統と革新が交差するこの地域は、日本の美の象徴とも言えるでしょう。

記念日とかいろいろ

11月11日の記念日

衣服の記念日