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6月19日 プログラミング教育の日

 6月19日はプログラミング教育の日。プログラミング教育の必修化や共通テストでの新設の決定など、プログラミング教育が重要視されてきている背景から、プログラミング教育についての正しい知識の発信、実際にプログラミングに触れる機会を設けるなどの活動を通じて、プログラミング教育の躍進に繋がる記念日としていくために、プログラミング教材の開発やプログラミング教室の運営などを手掛ける株式会社ロジカ・エデュケーションが制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、ロジック(6109)」の語呂合わせから、6月19日とした。

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 プログラミング教育は、コンピュータプログラムを作成する技能だけでなく、論理的思考、問題解決能力、創造性を育てる教育の一環として、近年世界中で重視されています。この教育は、単にコードを書く技術を教えるだけではなく、情報技術が支配的な現代社会で求められるスキルセットを構築するための基礎を築くものです。プログラミングは、算数や科学といった伝統的な学問だけでなく、批判的思考やチームワークといった21世紀のスキルを養うための有効な手段とされています。

 プログラミング教育の目的は、学生が技術的なスキルだけでなく、新しい問題に直面した際に自ら考え、解決策を見出す能力を身につけることにあります。プログラミングを学ぶことで、子供たちは複雑な問題を小さな部分に分割し、それぞれに対して解決策を考える「分割統治法」のような思考プロセスを自然と学びます。また、プログラミングは失敗を恐れずに試行錯誤することの重要性も教えます。プログラムが期待通りに動作しないとき、子供たちはデバッグのプロセスを通じて問題を特定し、修正することを学びます。

 世界各国では、プログラミング教育の導入に向けた動きが加速しています。例えば、日本では2020年から小学校でのプログラミング教育が必修化されました。このような政策は、技術的スキルだけでなく、未来の労働市場で必要とされる柔軟性や適応性を子供たちに身につけさせることを目指しています。また、プログラミング教育は、STEM(科学、技術、工学、数学)教育の重要な部分としても位置づけられており、女性や少数派の子供たちを含む全ての子供に対して、これらの分野への関心を高める機会を提供しています。

 教育方法には、ブロックベースのプログラミング言語(例:Scratch)を用いたり、より高度なテキストベースの言語(例:Python)に進むなど、年齢や経験に応じた多様なアプローチがあります。これらの教育ツールは、子供たちが視覚的にプログラムの流れを理解しやすくするだけでなく、複雑なコンセプトをよりアクセスしやすい形で提供します。

 プログラミング教育は、未来の世代がテクノロジーをただ使うだけでなく、創造し、形作る力を持つことを目指しています。このような教育を通じて、子供たちは新しいテクノロジーの可能性を最大限に引き出し、未来の問題解決者、イノベーター、リーダーへと成長するための基盤を築いていくことでしょう。

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