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7月2日 全国なまずサミット・なまずの日

全国なまずサミット・なまずの日

 7月2日は全国なまずサミット・なまずの日。なまずの魅力を全国に向けて発信することで関連産業の発展と観光文化の振興を図り、地域の振興に寄与する事を目的に、なまずを活用してまちおこしを行っている自治体などで開催している全国なまずサミットが制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、(7)(2)」の語呂合わせから、7月2日とした。

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 ナマズは、その特徴的な外見と生態系で知られる興味深い淡水魚です。日本全国の河川や湖沼、用水路など、広範囲にわたって生息しており、特に河川の中~下流域や水草の茂る泥底を好む習性があります。最大で60cm程度に成長するナマズは、5月から10月にかけての釣りの対象としても人気が高いです。

 ナマズの生活史は特に興味深く、5月から6月にかけてが産卵期とされています。この時期には、浅場や湖岸、水田などに群れをなして集まり、オスがメスに巻きつくという独特の行動をとりながら卵を水草や水底に産みます。ナマズは性成熟に至るまで、オスは約2年、メスは約3年かかると言われています。

 夜行性のこの魚は、昼間は流れの緩やかな場所や水底の岩や水草の陰に隠れて過ごし、夜になると活発に活動を始めます。発達した口ヒゲを使ってエサを探し、ドジョウやタナゴなどの小魚、甲殻類、カエルなどの小動物を捕食します。釣り方としては、伝統的な「ポカン釣り」やルアー釣りがあり、水面を割って飛び出すナマズの姿は釣り人を魅了します。

 ナマズはウナギに似た味わいで、さらに脂が乗っており、蒲焼や天ぷらにすると非常に美味しいとされています。ただし、釣った環境によっては泥臭さが気になることがあるため、調理法を選ぶ際にはその点を考慮する必要があります。

 ナマズの養殖については、漁獲量の減少に伴い、その需要に応えるために養殖技術の開発が進められてきました。稚魚期の共食いが激しいことから養殖化が難しいとされていましたが、研究を重ねた結果、成功を収めることができました。現在では、素掘りの池で2年間かけて育てられ、地元の川魚料理店に出荷されるなど、ナマズの養殖は地域経済にも貢献しています。

 ナマズ料理は、特に埼玉県東部など、荒川と江戸川に挟まれた地域の郷土料理として親しまれています。上質な白身の肉質と淡泊な味わいを持つナマズは、天ぷらや蒲焼き、たたきなど、様々な料理法で楽しまれています。ナマズは、その独特な生態や美味しさを通じて、日本の食文化にも大きな役割を果たしているのです。

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