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7月7日 ハスカップの日

 7月7日はハスカップの日。「ハスカップ」の魅力をより多くの人に知ってもらい、味わってもらおうと、北海道の美唄市農業協同組合とまこまい広域農業協同組合厚真町ハスカップ部会ハスカップ協会が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、ハスカップは二つの花から一つの実をつけることから「愛の契り」という花言葉があり、七夕の織姫と彦星のように離れた二人が出会える日にしてもらおうと、7月7日とした。

ハスカップについて

ハスカップの日
引用元:ハスカップ協会®

 ビタミンE、カルシウム、鉄分など、豊富な栄養素を持ち「北海道の不老長寿の実」とも呼ばれるベリーの一種。

 厚真町が作付面積日本一、美唄市が生産量日本一。

 収穫時期は6月下旬から7月中旬。

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 ハスカップはスイカズラ科に属し、その名前はアイヌ語の「ハㇱカㇷ゚」に由来しています。「細い枝にたくさん実がなるもの」という意味を持ち、北海道を中心に日本の北部地域で自生または栽培されている果実です。ブルーベリーに似た見た目をしていますが、独特の酸味と風味が特徴で、お菓子やジャム、ソース、ジュースなどに加工されています。

 ハスカップの花言葉は「愛の契り」で、遠く離れていても互いを思い合う絆の強さを象徴しています。二つの花から一つの実をつける特性から、このような花言葉が付けられたと考えられます。

 植物はその生育環境に適応するために、エピジェネティクスと呼ばれる遺伝子のスイッチをON/OFFすることで、特有の成分を生み出します。ハスカップもその一例であり、ファイトケミカルと呼ばれる植物特有の化合物が含まれています。これにより、ハスカップはカルシウム、鉄、ビタミンC、α-トコフェロール(ビタミンEの一種)、食物繊維など、他の果実類に比べて栄養価が高いとされています。

 北海道におけるハスカップの栽培は、特に胆振地方の勇払原野で盛んでしたが、開発による自生地の減少を受けて、近年は全道各地で農家による栽培が行われています。ハスカップに適した環境は、水はけが良く、日当たりが良い場所で、寒さに強いものの、高木との競合には弱い性質を持っています。

 ハスカップの栽培や加工、消費は北海道の文化や経済に貢献しており、その魅力は食文化だけでなく、地域の生物多様性や環境保全にも関わっています。愛の契りという花言葉の通り、人々を結びつけ、地域を支える大切な存在として、ハスカップは今後も多くの人々に親しまれ続けることでしょう。

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