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~今日は何の日?~

7月1日 壱岐焼酎の日

壱岐焼酎
引用元:壱岐酒造協同組合

 7月1日は壱岐焼酎の日。1995年(平成7年)7月1日に、国税庁の地理的表示を保護する法律によって、長崎県壱岐市の壱岐焼酎が地理的表示の産地に指定されてから10周年になる事を記念して、壱岐酒造協同組合が制定し、日本記念日協会が認定した。

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 壱岐焼酎は、長崎県壱岐市で製造される、日本を代表する麦焼酎の一つです。この焼酎は、大麦を主原料とし、米麹を使用して発酵させることによって生まれる、さわやかな香りと甘く深みのある味わいが特徴です。壱岐焼酎の製法は、国税庁の地理的表示に登録されており、その品質と特性は法的に保護されています。

 壱岐の地は、穀物の栽培に適した平坦な土地が広がり、古くから麦の生産が盛んでした。16世紀頃には、中国から伝わった蒸留技術を取り入れ、壱岐独特の麦焼酎が生まれました。これが「麦焼酎発祥の地」と呼ばれる所以であり、長い歴史を持つ焼酎文化が今に伝えられています。

 壱岐焼酎を製造する上での基本は、原料の大麦のみを使用し、麹には米麹のみを用いることです。また、米麹と大麦の重量比を概ね1:2とし、壱岐市内で採取した水だけを使用しています。この厳格な基準のもと、一次もろみに米麹と水を用い、蒸した大麦と水を加えて二次もろみをさらに発酵させた後、単式蒸留器で蒸留します。壱岐市内での貯蔵と詰める工程も、壱岐焼酎が持つ地域性と品質を守るために重要な役割を果たしています。

 壱岐では、焼酎は日常生活の中で広く愛飲されてきました。特に盂蘭盆期間中には、「盆焼酎」として特別な意味を持ち、親類や知人との交流の場においても重要な役割を果たしています。新盆を迎えた家庭では、大量の焼酎を用意し、家族や友人をもてなす風習があり、壱岐の人々の生活と密接に結びついています。

 壱岐焼酎は、その伝統的な製法と壱岐の自然環境から生まれる独特の味わいで、多くの焼酎愛好家から高い評価を受けています。清らかな水、豊かな大麦、そして匠の技が生んだこの焼酎は、日本の酒文化の宝として、これからも多くの人々に愛され続けるでしょう。

地理的表示とは

 ある商品の品質や評価が、その生産地の気候や風土などの特性に由来する場合、その商品の原産地名(地理的表示)を知的財産として保護する制度。

酒類の地域的表示(壱岐)

米こうじ及び長崎県壱岐市の地下水(以下この欄において「壱岐の地下水」という。)を原料として発酵させた一次もろみに麦及び壱岐の地下水を加えて、更に発酵させた二次もろみを長崎県壱岐市において単式蒸留機をもって蒸留し、かつ、容器詰めしたものでなければ「壱岐」の産地を表示する地理的表示を使用してはならない。
品目 単式蒸留焼酎

記念日とかいろいろ

お酒の記念日