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10月20日 床ずれ予防の日

 10月20日は床ずれ予防の日。「床ずれ」という病気に対する理解を深め、適切な予防・管理を広めるために、一般社団法人日本褥瘡(じょくそう)学会が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、(10)ずれ(20)」の語呂合わせから、10月20日とした。

床ずれとは

 「床ずれ」は医学的には褥瘡(じょくそう)と言い、寝具や車椅子などと長時間皮膚が接触することで、血の流れが悪くなり、皮膚やその下の組織がダメージを受ける創傷のこと。

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 床ずれ、または褥瘡(じょくそう)は、長時間にわたって特定の体部に圧力がかかり続けることによって発生します。主に、寝たきりの状態や椅子に座ったままの状態が続くことで、皮膚とその下の組織に血流が阻害され、栄養と酸素の供給が滞り、組織が壊死に至ることがあります。

 床ずれは、特に体の突出した部分、例えば尾骨、腰部、かかと、肩甲骨の近くなどに発生しやすいです。これらの部位は骨が近く、軟組織の厚みが薄いため、圧力に弱いのです。床ずれの進行は速く、表面的な皮膚の損傷から始まり、放置すると筋肉や骨にまで影響を及ぼす深刻な状態に至ることもあります。

 床ずれの予防と管理には、定期的な体位変換が非常に重要です。これにより、圧力が同じ部位に長時間かかることを避けることができます。また、適切な栄養摂取や皮膚の清潔と保湿、特別設計された防圧迫マットレスやクッションの使用も効果的です。

 治療においては、既に発生した床ずれの状態に応じて、清潔な環境を保ち感染の予防とコントロール、壊死組織の除去、適切な創傷カバー材の選定と交換、十分な栄養と水分補給などが行われます。床ずれの治療と管理は患者さんの全体的な健康状態に基づいて個別に計画されるべきであり、必要に応じて医師や看護師、栄養士、理学療法士など多職種の専門家が協力して行います。

記念日とかいろいろ

病気の記念日