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6月5日 ロコモ予防の日

 6月5日はロコモ予防の日。ロコモティブ・シンドロームの認知度を高め、その予防に関する正しい理解を広めることを目的に、ロコモティブ・シンドローム予防推進委員会が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、ロコ(65)モ」「老後(65)」の語呂合わせから、6月5日とした。

ロコモティブ・シンドロームとは

 ロコモティブ・シンドローム(運動器症候群・略称ロコモ)とは骨や関節、筋肉などの体の運動器が衰えて、寝たきりや要介護になる危険が高い状態のこと。現在予備軍まで含めると国内に約4700万人居るとされている。

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 ロコモティブシンドローム(ロコモ)、または運動器症候群とは、運動器の障害や機能の衰えによって移動能力が低下し、要介護や寝たきりの状態になるリスクが高まる状態を指します。日本整形外科学会によって2007年(平成19年)に提唱されたこの概念は、加齢に伴う筋力の低下、関節や脊椎の病気、骨粗しょう症などが主な原因とされています。

 わが国の高齢化の進行とともに、ロコモティブシンドロームの重要度はますます高まっています。日本は世界に冠たる長寿国であり、健康寿命も世界トップクラスですが、その一方で、要介護認定者数は増加の一途をたどっており、その約2割は運動器の障害が原因であるとされています。特に女性では、全要介護者の約7割を占める中で3割近くが運動器疾患によるもので、ロコモ予防の重要性が指摘されています。

 ロコモティブシンドロームの予防としては、運動が非常に重要です。スクワットや片足立ちなどの運動は、筋力の維持・向上やバランス能力の改善に役立ちます。また、運動はメタボリックシンドロームの予防や改善、さらには認知症予防にも効果があると報告されています。

 ロコモティブシンドロームに関連する疾患には、変形性膝関節症、変形性腰椎症、骨粗しょう症などがあり、これらの疾患の予防や早期発見、適切な治療がロコモの予防には不可欠です。また、ロコモチェックのようなセルフチェックを通じて、自身の運動器機能の衰えを早期に察知し、ロコトレ(ロコモ予防トレーニング)に励むことが推奨されています。

 現代の日本において、「自分の足で歩ける」ことを目標に、ロコモティブシンドロームへの理解を深め、適切な予防策を講じることが、健康で自立した生活を送るために非常に重要です。特に女性はロコモに特に注意が必要で、「女性はロコモに気をつけよう!」という意識を持つことが求められています。

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