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10月9日 糖尿病とこころの日

 10月9日は糖尿病とこころの日。糖尿病とこころについて考える日とするために、島根県出雲市に事務局を置く糖尿病とこころ研究会が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、(10)尿病と(9)ころ」という語呂合わせから、10月9日とした。

 研究会では糖尿病とその患者の心理に対する情報交換や研究を行い、糖尿病の専門医と精神科医を中心に、糖尿病治療に関わる看護師、栄養士などのスタッフが参加して、糖尿病患者のこころへのアプローチを検討している。

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 糖尿病は、慢性的な代謝疾患であり、治療と病状管理が生涯にわたることから、患者の心理状態に深刻な影響を及ぼすことがあります。糖尿病の患者は、日々の血糖値の管理、適切な食事や定期的な運動、定期的な医療検査など、多岐にわたる自己管理が求められます。これがストレスや心理的な負担となり、精神的健康に影響を与えることがあります。

 特に、糖尿病患者はうつ病を発症するリスクが高いと報告されています。これは、慢性病のプレッシャーや、時には限定された食事や活動による生活の制限が、気分の低下を引き起こすからです。また、血糖値の不安定さが直接的に気分変動に影響を与えることもあります。

 さらに、自己効力感の低下、つまり自分の健康状態をコントロールできていると感じられないことも、糖尿病患者が直面する心理的課題です。これは患者が自己管理に対する自信を失い、治療への無関心や非協力的な態度につながる可能性があります。

 これらの心理的な問題に対処するためには、医療提供者による適切なサポートが重要です。カウンセリングや心理療法を提供することで、患者の感情を管理し、糖尿病と共に生きるための適応戦略を学ぶことが助けになります。また、サポートグループや教育プログラムに参加することも、患者が情報を共有し、お互いを励ます機会を提供します。

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