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10月26日 どぶろくの日

 10月26日はどぶろくの日。濁酒(どぶろく)の魅力を広めるために、長野県佐久市(旧望月町茂田井)にある明治元年創業の老舗の蔵元武重本家酒造株式会社が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、どぶろくのシーズンが始まる10月下旬であることと、(10)ぶろ(26)く」の語呂合わせから、10月26日とした。

どぶろくとは

 『酒税の保全及び酒類業組合等に関する法律施行規則』において「米、米こうじ及び水 を原料として発酵させたもので、こさないもの」と定義されている酒。「もろみ酒」「濁り酒」などと呼ばれることもある。

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 どぶろくは、米と米麹、水のみを原料とし、発酵させた後に漉す工程を省略することで、米の粒や麹の粒がそのまま残る日本の伝統的な濁酒です。この酒は、濁りがあることが特徴で、その名前も「濁酒(だくしゅ)」や「濁醪(だくろう)」と呼ばれ、読みが転じて「どぶろく」となりました。

 どぶろくの製造方法は、日本の稲作発祥とほぼ同時期に始まったとされています。もともと日本では、古代より濁酒が一般的な飲料であり、江戸時代初期までは「酒」と言えば濁酒のことを指していました。しかし、明治時代に入るとどぶろく作りは税収確保のために禁止され、製造されることが少なくなりました。

 現在では、どぶろくはその製造法が規制されていますが、地域や祭りで限定的に製造・販売されることがあり、地域の伝統や文化を今に伝える大切な存在とされています。どぶろくは、その自然な風味と独特の飲み口で、日本酒とは一線を画す独自の魅力を持つ飲料です。甘みと酸味が特徴で、食事との相性も良いため、日本各地で愛され続けています。

記念日とかいろいろ

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