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8月4日 吊り橋の日

吊り橋の日
引用元:奈良県吉野郡十津川村HP

 8月4日は吊り橋の日奈良県吉野郡十津川村が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、(8)(4)」の語呂合わせから、8月4日とした。

 人々にとって切っても切れない命の道。毎年この日は谷瀬の吊り橋の上で太鼓を叩く「揺れ太鼓」という「つり橋まつり」を行い、吊り橋に感謝をする日としている。

 奈良県吉野郡十津川村には日本屈指の長さを誇る「谷瀬の吊り橋」から、地域の人しか知らない小さな吊り橋まで約60カ所もの吊り橋があり、その数は日本一といわれている。村の急峻な地形が生んだ吊り橋は、人々にとって切っても切れない命の道。毎年この日は谷瀬の吊り橋の上で太鼓を叩く「揺れ太鼓」という「つり橋まつり」を行い、吊り橋に感謝をする日としている。

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 吊橋、または吊り橋は、綱やケーブルなどの張力を利用して構築される橋の一種です。この橋の特徴は、ケーブルによって吊り下げられた構造にあります。主な構成要素は塔、メインケーブル、補剛桁で、メインケーブルは塔から塔へと放物線状に張り渡され、補剛桁はメインケーブルからハンガーケーブルによって吊り下げられています。この構造により、メインケーブルは引張力を受け、塔には圧縮力が作用し、その力はアンカレッジによって地に伝えられます。

 吊橋の設計は、荷重に対する構造の安定性と自重のバランス、そして風による振動への対策が重要です。特に長大な吊橋では、自重が支配的になり、風による振動を抑制するための安定性が求められます。吊橋の歴史は、風の影響に対する安定性を高めるための技術的な挑戦の歴史でもあります。

 近代の吊橋の発展には、補剛吊橋理論や弾性分配理論などの重要な理論が寄与しています。これらの理論により、補剛桁の剛性を下げることで水平力への抵抗をケーブルに期待することが可能となりました。しかし、この理論だけでは耐風安定性が不十分であることが示され、特にタコマナロウズ橋の落橋事故は、動的耐風安定性を考慮する必要性を示す転機となりました。

 吊橋は、古典的な日本の釣り橋や、現代に至るまで世界各地で様々な形式が見られる橋梁技術の一つです。その美しいフォルムと技術的な進化は、橋梁技術の発展を象徴するものといえるでしょう。吊橋は、人間が川や谷を渡るために考案された数多くの技術の中でも、特にダイナミックで創造的な解決策を提供しています。

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