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9月3日 組踊の日

 9月3日は組踊(くみおどり)の日。「組踊」のさらなる普及と発展のために、沖縄県浦添市が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、(93)踊」の語呂合わせから、9月3日とした。

組踊とは

 

 沖縄の舞踊劇。1719年の琉球王国時代、中国から派遣された使者を歓待するために創られたのが始まり。2010年にユネスコ無形文化遺産リストに登録された。

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 組踊(くみおどり)は、琉球王国の文化が花開いた時代に誕生した、沖縄県独自の伝統的な歌舞劇です。この芸術形式は、歌、音楽、ダンスを融合させたもので、琉球古典音楽にのせて演じられます。特に、組踊は沖縄が世界に誇る顕著な文化遺産であり、ユネスコの無形文化遺産にも登録されている重要な伝統芸能です。

 組踊の起源は18世紀にさかのぼります。具体的には、1719年に玉城朝薫によって創設されたとされています。朝薫は、江戸時代に琉球王府の踊奉行として任じられ、公的な催しや中国の冊封使を迎える際の儀式などで上演されるための劇として組踊を発展させました。彼は、能や歌舞伎など日本本土の芸能の影響を受けつつ、琉球固有の要素を取り入れることで、独自のスタイルを確立しました。

 組踊の特徴は、その繊細かつ表現豊かな動きにあります。演者は手足の動きを精密にコントロールし、表情一つ一つに意味を込めて演じます。物語の内容は、古琉球の伝説や歴史的エピソードが多く、道徳的な教訓や哲学的な問いを投げかけることが特徴です。

 衣装にも特徴があり、彩り鮮やかで繊細な装飾が施された衣服は、観る者を魅了します。また、使用される楽器は三線をはじめとする琉球の伝統楽器で、そのメロディーは聴く者の心を深く打つものです。

 現代においても組踊は多くの人々に親しまれており、沖縄だけでなく全国各地で上演され、国際的な文化交流の場としても機能しています。組踊を通じて、沖縄の豊かな文化が次世代に受け継がれ、さらに多くの人々にその魅力が伝えられていくことでしょう。

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