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~今日は何の日?~

9月12日 水路記念日

 9月12日は水路記念日。1871年(明治4年)9月12日(旧暦の7月28日)、明治政府内の兵部省海軍部に水路局が設置されたことから、海上保安庁が制定した。

 水路業務を広く人々に理解してもらうために、展示会などを開いている。

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 海上保安庁の水路業務は、海上の安全と航行の円滑化を確保するための非常に重要な役割を担っています。この業務は主に、海図の作成や更新、海上の航行安全に関する情報の提供、潮位や潮流の観測、そして灯台や航路標識の管理・運用に分けられます。

 海図の作成や更新は、船舶が安全に航行できるように、海底の地形、水深、岩礁の位置、海上施設の情報などを正確に反映した図を提供することを目的としています。これらの海図は、定期的な調査や最新の情報に基づき更新され、デジタル化が進められている現代では、電子海図としても提供されています。

 航行安全情報の提供には、海上交通情報サービス(VTS)の運営が含まれます。VTSは、特定の海域を航行する船舶に対して、交通状況、気象情報、航行上の注意点などをリアルタイムで伝達し、船舶の安全と航行の効率化を支援します。

 潮位や潮流の観測も重要な業務の一つです。これらのデータは、海図作成の基礎となるだけでなく、海上での作業や漁業、さらには津波警報の発令にも役立てられます。海上保安庁は、全国各地の観測所でこれらのデータを収集し、公開しています。

 灯台や航路標識の管理・運用は、航行中の船舶にとっての目印となり、夜間や視界が悪い状況下でも安全に航行できるように支援します。海上保安庁は、これらの施設の設置や保守管理を行い、船舶の安全を確保しています。

 以上の業務を通じて、海上保安庁は海上における安全な航行と環境保護に努めており、国民の生活や経済活動の基盤を支えています。

記念日とかいろいろ

省庁などが作った記念日