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~今日は何の日?~

2月13日 日本遺産の日

 2月13日は日本遺産の日。「日本遺産」に対する理解と関心を高めてもらうために、文化庁が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、「日本遺産」が地域の活性化を図るために観光振興を推進することも主な目的としていることから、ゴールデンウィークなどの旅行先選びに宣伝効果のある2月の中で、(2)本遺(13)」の語呂合わせで覚えやすい2月13日とした。

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 日本遺産は、我が国の文化財や伝統文化を活かした地域活性化を図る取り組みの一環として文化庁が推進しているものです。その主な目的は、日本の伝統や文化の魅力を国内外に発信し、それによって地域の活性化を図ることにあります。地域の歴史的魅力や特色を通じて、日本の文化や伝統を伝えるストーリーが「日本遺産」として認定され、これに基づいて様々な取り組みが行われます。

 特に、日本遺産の大きな特徴として、文化財や文化遺産の新たな価値付けや保護を目的としたものではなく、地域の歴史的背景や風土、伝承や風習などを活かして、地域全体を一つの「面」として捉え、それを総合的に活用・発信するという点が挙げられます。これは、世界遺産や文化財の登録・指定とは異なる、日本遺産独自の取り組みと言えるでしょう。

 日本遺産事業の方向性は、地域に点在する文化財の把握とストーリーによるパッケージ化、地域全体としての一体的な整備・活用、そして国内外への積極的な発信という3つの柱に集約されます。これらの取り組みを通じて、「日本遺産」として認定された地域は、その認知度が高まるだけでなく、地域住民のアイデンティティの再確認や地域のブランド化、さらには地方創生にも繋がると期待されています。

 日本遺産は、地域の魅力や文化を最大限に活かし、国内外の人々にその魅力を伝えるための重要なプラットフォームとして位置づけられています。そして、きっとこの取り組みを通じて、多くの人々が日本の伝統や文化、そしてその背後にある深い歴史や物語に触れることで、新たな魅力や価値を再発見することができるでしょう。

日本遺産とは

我が国の文化財や伝統文化を通じた地域の活性化を図るためには, その歴史的経緯や, 地域の風土に根ざした世代を超えて受け継がれている伝承, 風習などを踏まえたストーリーの下に有形・無形の文化財をパッケージ化し, これらの活用を図る中で, 情報発信や人材育成・伝承, 環境整備などの取組を効果的に進めていくことが必要です。

文化庁では, 地域の歴史的魅力や特色を通じて我が国の文化・伝統を語るストーリーを「日本遺産(Japan Heritage)」として認定し, ストーリーを語る上で不可欠な魅力ある有形・無形の様々な文化財群を総合的に活用する取組を支援します。

世界遺産登録や文化財指定は, いずれも登録・指定される文化財(文化遺産)の価値付けを行い, 保護を担保することを目的とするものです。一方で日本遺産は, 既存の文化財の価値付けや保全のための新たな規制を図ることを目的としたものではなく, 地域に点在する遺産を「面」として活用し, 発信することで, 地域活性化を図ることを目的としている点に違いがあります。

記念日とかいろいろ

省庁などが作った記念日