カレンダーをめくってみれば
~今日は何の日?~

1月30日 おからのお菓子の日

 1月30日はおからのお菓子の日。美容や健康、便秘改善などに良いとされるイソフラボン・大豆サポニン・大豆オリゴ糖の入ったおからを原料としたお菓子を、更に多くの人に食べてもらおうと、大麦に関する食品の製造販売などを手掛けている地栃木県の株式会社大麦工房ロアが制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、(1)ソフラボン」「大豆(3)ポニン」「(0)リゴ糖」の語呂合わせから、1月30日とした。

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 大麦は人類の歴史と深く結びついており、食物としてだけでなく、文化や健康、経済における重要な役割を果たしています。大麦の起源は古く、原人だった100万年以上も前から、人類の祖先が野生の大麦を食べていた可能性があります。岡山大学の武田先生によると、紀元前6000年ごろには、メソポタミア文明の発祥地であるチグリス・ユーフラテス両河流域において栽培が始まり、人類の移動とともに大麦は世界中に広がりました。

日本における大麦の歴史

 日本では、弥生時代の初期から大麦が栽培され、重要な作物であったとされています。文献における大麦の最初の記録は、平安初期に編纂された『和名類聚抄』であり、当時の食文化の一部として描かれています。また、徳川家康が麦ごはんを好んで食べていたエピソードが残っており、当時の人々にとって大麦がどれほど重要だったかを物語っています。

大麦の健康と社会への影響

 大麦は健康面でも注目されています。天保の大飢饉時には、二宮尊徳が雑穀の栽培を命じ、大麦のおかげで人々の命が救われたと言われています。また、高木兼寛は海軍の軍医としてカッケ予防に麦ごはんを導入し、ビタミンの発見に繋がる重要な業績を残しました。大正時代には、押麦の普及が進み、食の多様化に貢献しました。戦後の現代では、大麦の食物繊維に着目し、健康促進の一助としての大麦の価値が再認識されています。

大麦と経済、文化

 大麦は経済や文化にも影響を与えています。大正時代の米騒動では、大麦ごはんの普及が生活の安定に貢献しました。また、池田勇人の「貧乏人は麦を食え」発言は、当時の社会状況を象徴するエピソードとなりました。現代においても、健康志向の高まりから大麦の再評価が進み、食文化の多様化に寄与しています。白米の約20倍の食物繊維を含む大麦は、生活習慣病の予防や健康維持に効果があるとされ、人々の心と体の健康を支えています。

記念日とかいろいろ

お菓子の記念日